2012年7月アーカイブ

【参加報告】第21回サル疾病ワークショップ

たぐいまれな強面と厳しいもの言いとは裏腹に,不思議と動物にも周囲の人にも好かれる人でした。設立来の中心メンバーとしてSPDPを支えて続けてくれた自他ともに認めるサルの臨床獣医師は,まもなく春を迎えようとする2012年2月の下旬,実のご母堂とわたくしたちを残して密かに旅立って行かれました。今は後藤俊二大人 (うしのみこと) として一族の守り神になっておられます。

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大人もご照覧頂いたでしょうか。2012年7月14日 (土),「第21回サル疾病ワークショップ」は故 後藤俊二さんへの黙祷で幕を開けました。今年のテーマは「霊長類を用いた医科学研究のための全国共同利用施設 〜連携と分担〜」という長いものです。総勢60名の参加者を迎えた麻布大学8号館の最上階,百周年記念ホールは,今年も冷房が冴えわたりました。
サル類を用いた医科学研究・科学実験を行うための施設は,国内だけでも各所に数多く見受けられます。運営母体も大学,独立行政法人,民間企業など様々で,それぞれ独自のハードウエアと技術,およびそれらの運営システムを持っており,得意とする研究分野も異なります。またひと口に実験用サル類と言っても,それぞれの施設で種も由来も違っている様です。医科学研究を行う者にとって研究の成否を分ける第一の岐路は施設の選定にあ訳で,のどから手が出るほど各施設の情報が欲しいのではないでしょうか。今回のワークショップはそんな必要性から企画されました。
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